新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 深層真相

ウクライナ危機に便乗?自民「食糧安保」の思惑

ウクライナ危機に便乗 自民「食糧安保」の思惑

 自民党が食糧安全保障の議論を急発進させた。

「食料安全保障に関する検討委員会」(委員長:森山裕元農相)の初会合が開催された3月10日、15人ほどの議員から意見を聞くと、食糧安保強化に向けた決議をした。その2時間後には農林幹部議員が決議を持参し、金子原二郎農相に申し入れるというドタバタぶり。ウクライナ危機を踏まえ、日本は食料を自給できるのかという不安を払拭(ふっしょく)するのが狙いだった模様だ。

 食糧安保が注目される背景には、経済安全保障を巡る議論がある。この議論をきっかけに安全保障全体に対する意識が高まる一方、経済安保法案には「食糧安保の視点が欠けていた」(農林幹部議員)。中国などからの輸入原料に依存する化学肥料を問題視する声も多かった。結果として農業振興につながるため、今夏に投開票の参院選の追い風になるとの思惑も広がった。

残り208文字(全文597文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事