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「外様」の島田新社長、どん底・東芝を救うか=長内厚
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漂流する名門電機 東芝再建の鍵握る島田新社長 「外様」の強み発揮できるか=長内厚
東芝は3月24日に臨時株主総会を開催し、同社を2分割する計画が否決された。同社経営陣は、デバイス事業と原発などインフラ事業に分ける計画を提示したが、見直しが不可避となった。2015年春の不正会計発覚以来、経営の迷走は7年の長期に及ぶ。日本を代表する名門電機メーカーの再建は果たして可能だろうか。
筆者は先日、ある新聞記者に綱川智前社長の評価を聞かれ、「島田太郎氏に後任社長を引き継いだことは高く評価されるかもしれない」と答えた。4年前、同僚の入山章栄教授に誘われ、早稲田大学での島田氏の講義を聴講した。島田氏は、「(米巨大IT企業の)GAFAは、もの作りはできないが東芝はできる。ITやAI(人工知能)の力もある。やり方さえ変えれば東芝は十分、世界と戦える」とMBA(経営大学院)の社会人学生の…
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週刊エコノミスト
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