NY市場 米企業の収益性に注目=橋本真拓
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米国の3月雇用統計は、労働市場の逼迫(ひっぱく)、高い賃金上昇圧力の継続を示している。また3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、大幅な利上げや積極的なバランスシートの縮小が示唆された。インフレ懸念は高まっており、金融政策のタカ派色が強まるだろう。向こう数カ月の株式市場は不透明感が高まっている。
一方、供給網の混乱などの逆風にもかかわらず、過去数四半期の米企業業績は好調だった。昨年夏以降のインフレ環境下でも、企業は輸送費などの高騰によるコスト増を値上げで消費者に転嫁してきた。足元、港湾の混雑など物流は改善を見せており、一部企業は徐々に輸送コストの上昇が落ち着くと予想している。
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