穀物 下値切り上げる=柴田明夫
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米シカゴ穀物価格は、ウクライナ侵攻後に付けた高値からは反落したものの、4月11日時点では高止まっている。ウクライナは例年4~5月に冬小麦の収穫、5~6月にトウモロコシや春小麦の作付けが始まる。しかし、戦争長期化で農業従事者の人手不足、トラクターなどの燃料不足、貯蔵庫の破壊などで、収穫や作付け作業は困難な状況だ。
米農務省が3月31日に発表した農家の作付け意向調査報告によれば、今年の大豆の作付けは前年比4%増の9100万エーカー(1エーカー=0・4ヘクタール)で過去最高だ。小麦は価格が過去最高を更新したにもかかわらず、作付けは4740万エーカーで1%増にとどまり、1919年以来、過去5番目に少ない面積だ。トウモロコシは8950万エーカーで4%減。ただし、いずれも単位面積当たりの収穫量が大きく増加するので、…
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週刊エコノミスト
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