《東京市場》不安定な相場、守り重視で通信株に注目=藤戸則弘
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米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締めの姿勢を強めている。FRBは5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%利上げを決定し実施したが、FRBのパウエル議長は6月、7月会合でも連続的な0.5%利上げを強く示唆している。
3月のFOMCでは、「中立金利」を2.4%(中央値)としていたが、現状の高インフレに対して、迅速な「中立金利」への引き上げを企図していると思われる。また、6月からはFRBのバランスシート圧縮も発表され、株高の背景にあった超過剰流動性は徐々に縮小することになる。FRBの引き締め策は米国経済の先行き懸念を高め、中国も「ゼロコロナ政策」によって減速傾向が強まりつつある。世界の株式相場は、米国、中国の景気減速を織り込み始めており、一部では企業業績にも影響が出始…
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週刊エコノミスト
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