《今週のポイント》4月の消費者物価指数、前年比上昇率は2%に達するか=山下大輔
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消費者物価が上昇している。総務省が公表した2022年3月の消費者物価指数(全国、生鮮食品を除く総合。以下、コアCPI)は、前年比で0.8%上昇した。前年比での上昇は7カ月連続であり、季節調整値でも、直近2カ月は前月比0.4%上昇となるなど、上昇傾向が強まっている。
主因は21年以降の資源価格高騰に端を発するエネルギー価格の上昇だ。ガソリン、電気代などのエネルギー価格は前年から20%を超えて上昇し(22年3月は20.8%)、コアCPI上昇率を大きく押し上げた(22年3月の前年比寄与度は1.5%)。また、原材料価格の転嫁の動きが特に食料品で広がっており、食料品価格…
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週刊エコノミスト
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