「生娘しゃぶ漬け」で露呈した吉野家の時代錯誤なマーケ戦略
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牛丼チェーン大手、吉野家の役員が早稲田大学の社会人向け「デジタル時代のマーケティング総合講座」で「生娘しゃぶ漬け戦略」などと発言し、取締役を解任された。「差別的」などと非難が殺到する中、関係者の間では、同社が消費者に自社製品を“刷り込む”という時代錯誤なマーケティング戦略を得意げに講じていることに驚きの声が上がっている。
デジタル時代では、店頭でのキャッシュレス決済やEC通販サイトでの買い物、SNSや動画の視聴・発信などの経済活動が、全てデータとして記録される。個人ID(Yahoo!ID、楽天IDなど)によって名寄せされたビッグデータの分析結果に応じ、個々人に最適なサービスや商品が提供される。これまでの経験則と仮説によったマスマーケティングは闇夜の鉄砲でしかなくなる。
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週刊エコノミスト
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