専売ゲーム作れないほど品薄のPS5に「転売屋」の影
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発売から1年半が経過しながら、いまだに世界で品薄の据え置き型ゲーム機、ソニーの「プレイステーション5(PS5)」だが、この事態にゲーム開発企業も手をこまねいている。あるゲーム開発者によれば、PS5専売ゲームを開発する話は何度も上がっているという。しかし、「PS5でしか実現できない利点を盛り込まないと商売にならず、品薄状態が続く中では開発コストが見合わない」のだ。
専売ゲームの開発に踏み切れない訳には、「転売屋」の存在もある。PS5のタイレシオ(ハード1台に対して何本のソフトが売れているかの割合)は0・3以下といわれている。たとえば、ニンテンドーWiiもコロナ禍で「Wiiフィット」というタイトルだけを買うユーザーが多かったが、それでもハード1台に対してソフト1本が売れるため、タイレシオは1を超える。「PS5のように1を割り込む状況は異常。大量の在庫が転売屋…
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週刊エコノミスト
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