経済・企業THE MARKET

《今週のポイント》米・雇用統計(6月3日)

労働需給の逼迫は継続へ=窪谷浩

 6月3日に米国で5月の雇用統計が発表される。米国では労働需給の逼迫(ひっぱく)に伴う賃金上昇が続いており、インフレへの影響をみる上でも当月の結果が注目される。

 4月を振り返ると、非農業部門雇用者数は前月比42.8万人増と前月並みの伸びとなり、市場予想の同38万人増を大幅に上回った。この結果、雇用者数は新型コロナウイルスの流行前(2020年2月)を119万人下回る水準まで回復しており、現在の雇用増加ペースが継続すれば、7月にも流行前を上回るだろう。

 失業率は、3.6%と小幅な低下を見込んだ市場予想の3.5%を上回り、前月から横ばいとなった。失業率も新型コロナ流行前の水準への回復が視野に入る状況となった。

残り307文字(全文627文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事