経済・企業THE MARKET

《東京市場》下落基調の米国株に比べて日本株が優位な理由=秋野充成

東京市場 為替など日本株に業績上振れ要因=秋野充成

 米国株式市場は下落傾向が続いているが、債券はしっかりだ。米国債10年物利回りは5月6日の3.16%がピークで、現状は3%台を下回っている。これは、市場の懸念がインフレ(金利上昇)からリセッション(景気・企業業績の減速)に移りつつあるからだ。

 金利上昇によりハイテク株中心のナスダック指数は昨年11月の高値から5月12日までに約30%下落したが、現在はニューヨーク・ダウ主導の下落にシフトしている。

 市場センチメントの悪化が続く状況にありながら米国株との比較では日本株が優位だ。短期的な要因としては業績悪化の織り込み度の違いが挙げられる。小売り大手のウォルマートとターゲットの減益決算に動揺したように、米市場は米企業の業績悪化を完全に織り込んでいない。

残り528文字(全文879文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事