《今週のポイント》ECB政策理事会(6月9日)
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欧州中銀もいよいよ利上げへ=高山武士
欧州中央銀行(ECB)は6月9日に政策理事会を開催し、金融政策方針を決定する。
ユーロ圏は足元で7%超のインフレに直面しており、目標である2%を大幅に上回る。現在、ECBはコロナ禍への対応として実施してきた量的緩和策のPEPP(パンデミック緊急資産購入策)と流動性供給策のTLTRO3(貸し出し条件付き長期資金供給オペ)を終了し、コロナ禍前から実施していた量的緩和策のAPP(資産購入策)についても段階的に購入額を削減している。
一方、米国や英国ではインフレ対応のためにすでに利上げに踏み切っており、これらの国と比較すると量的緩和の縮小にとどまるECBの引き締め姿勢は慎重ともいえる。
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週刊エコノミスト
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