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女王在位70年に沸く英国、世界に魅力発信=酒井元実
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英500万人が国内旅行 在位70年のエリザベス女王を祝う
観光立国がコロナ禍から復活へ=酒井元実
英国ではエリザベス女王の在位70年を記念した祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が6月2日からの4日間にわたって行われた。天候にも恵まれ連日多くの国民が行事に参加。英国内は祝賀ムード一色となった。
96歳を迎えた女王の在位期間は英史上最長を誇り、国民からの敬愛を受ける。5月17日に開催されたロンドン中心部をトンネルでつなぐ新たな横断鉄道「エリザベス線」の開業式典では、黄色のコートに青色の花飾りの帽子といういでたちで現れ、ウクライナへの連帯を示す姿が話題になった。
一方、高齢による健康面での不安に加え、昨年、“最愛の伴侶”エディンバラ公フィリップ殿下が亡くなり意気消沈する様子に心配する国民も少なくなかったが、5日の閉幕式にはバッキンガム宮殿のバルコニーに姿を見せ、駆け付けた市民らに笑顔で手を振った。
国内旅行の経済効果は約2000億円
華やかな祝賀行事にかかった総費用は約2800万ポンド。新型コロナウイルスで15万人以上の死者を出すなど深刻な被害があっただけに、「派手なお祝いをやるより、国民へ直接の支援を」という声も少なからずあった。しかし、最終的には祝賀行事による経済効果(飲食業界に34億7000万ポンド、小売業界に22億5000万ポンドの試算)が期待できるとして当初の予算での開催に踏み切った。
英国政府観光庁の調査によると、およそ530万人の英国人がプラチナ・ジュビリーの4連休に国内旅行を実施しており、経済効果は12億ポンド(約1960億円)に達すると推計。また、この行事に合わせて訪英した外国人観光客関連の消費も期待されており、コロナ禍で沈んだ英国経済を活性化するための起爆剤となったこ…
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週刊エコノミスト
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