《長期金利》参院選後も「揺るぎない金融緩和」=小玉祐一
有料記事
長期金利 当面は一進一退の状況=小玉祐一
米国における景気減速の観測と、インフレ継続の観測のせめぎ合いは容易に決着が付かない可能性が高い。このため、米国の長期金利は当面、経済指標次第で振れやすい状態が続くとみられる。日本の長期金利(10年国債利回り)も、米金利に追随する形で一進一退の状況が続くだろう。
日銀の黒田東彦総裁は6月6日の講演で、「揺るぎない姿勢で金融緩和を継続」と強調している。足元の環境は黒田総裁にとって、家計のインフレ期待定着に向けた最後のチャンスであり、7月に予想される欧州中央銀行(ECB)の利上げ実施や、参院選の終了後も、金融政策は現状維持が続くと見られる。
残り162文字(全文453文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める