《まだまだ伸びる半導体》大図解!これで分かるパワー半導体=編集部
有料記事
電力を効率よく制御、脱炭素時代のカギを握る=編集部
半導体はさまざまな電子機器に搭載されているが、大きくは記憶、演算・制御、入出力の三つの機能に分かれる。記憶はスマートフォンのメモリーカードなどに使われている「メモリー」が担う。演算・制御は、CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理回路)などのロジックIC(論理回路)、マイコン、SoC(システム・オン・チップ、大規模集積回路)。そして入出力が、アナログIC、デジタルカメラのイメージセンサーに代表される半導体センサー、電力を制御するパワー半導体などである。
30年に5兆円市場へ
半導体を搭載した電子機器を人間に例えると、目や耳にあたる半導体センサーでとらえた信号をアナログICでアナログからデジタルに変換し、脳に当たるロジックICやマイコン、SoCで演算・制御する。その際にメモリーに情報をためたり取り出したりする。最終的には手足にあたるパワー半導体が演算・制御された信号を基にモーターを作動して、システム全体を動かす(図1)。
パワー半導体の機能としては、(1)一方向のみに電力を流す「整流」、(2)電気信号の振幅を増大させる「増幅」、(3)…
残り442文字(全文942文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める