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《長期金利》日銀の緩和継続が利下げ圧力に=丹治倫敦

長期金利 売り解消で0.2%割る=丹治倫敦

 日本の10年国債利回りは、日銀の誘導レンジ上限である0.25%付近で推移しており、10年より短い一部の年限の金利は、0.25%を超える場面もあった。日銀が円安・ドル高に耐えられずに緩和正常化へ向かうという見方が海外投資家を中心に強く、日本国債をショート(売却)する動きが活発化しているとみられる。

 一方で、米国が3%超まで政策金利を引き上げようとする中、日本が円安に対抗するためには、金利を引き上げる必要がある。しかし、そうなれば日本経済へのリスクが大きい。岸田文雄政権の足元の支持率は高く、リスクの大きい政策を日銀に促してまで円安に対応しなければならないほど、追い詰められた状況ではない。

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