《ドル・円》円高に振れても120円台までか=深谷幸司
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ドル・円 年末にかけ130円割れも=深谷幸司
米国景気の後退リスクがさらに高まっている。足元では各種景況感指数は好不況の分かれ目である50にさらに近づいた。個人消費は物価高による悪影響が顕在化し始めた。米連邦準備制度理事会(FRB)は景気悪化・後退をいとわず、なおもインフレ抑制優先の姿勢を崩していない。
米10年債利回りは6月中旬に3.5%近くまで上昇したが、その後2.8%へ低下し、市場はリスク回避を強めている。金融引き締めや景気悪化を懸念し、社債などの信用スプレッド(上乗せ金利)は拡大している。こうした状況が投機筋の手じまいによりドル高・円安をもたらす。
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週刊エコノミスト
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