《金》利下げ転換を前提に底入れ探る局面とも=鈴木直美
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金 強まる逆風=鈴木直美
2022年上半期の米ニューヨーク金先物相場は、前日比1.2%安で取引を終了した。6月半ばから金上場投資信託(ETF)からの資金流出が加速し、先物市場では新規売りが拡大。米国の金融引き締め強化、欧州のエネルギー危機、中国経済の停滞などから、金融市場全体が下げ圧力を受けており、「安全資産」の金にも逆風が強まっている。
米連邦準備制度理事会(FRB)の明確な利上げ姿勢を背景に、ドル指数が20年ぶりの高値圏にあることもドル建て金価格にはマイナスだ。インドでは繰り延べ需要で金輸入が急増していたが、政府は貿易赤字と通貨ルピー安の抑制のため、金輸入関税を引き上げた。
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週刊エコノミスト
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