《穀物》調整続くも在庫は低水準変わらず=柴田明夫
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米シカゴ穀物市場は、6月以降、調整色を強めている。小麦は7月に1ブッシェル=9ドルを割り込み、ウクライナ侵攻前の水準まで下げた。大豆、トウモロコシも3~4月の高値から小幅に値を下げた。米中西部の干ばつ懸念が解消し、カンザス州などで冬小麦の収穫が進んだのに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを加速させていることが、投機筋の売りを誘っている。
米農務省が7月12日に発表した需給報告では、2022/23年度(22年8月~23年7月)のウクライナの小麦生産量は1950万トンで、前月から下方修正されたが、輸出量は前年度(1900万トン)から半減を予測。トウモロコシ輸出も前年度(2300万トン)比61%減の予測で変わらない。一方で欧州(スペイン、イタリア、ドイツ)、南米では乾燥リスクが払拭(ふっしょく)できない。同省は22/23年度の世界小麦…
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週刊エコノミスト
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