好調な豪経済だが「確率2割で景気後退」の予測も=守屋太郎
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豪州 インフレ退治で利上げも株価急落=守屋太郎
豪準備銀行(中央銀行)が異例のペースで金融引き締めを加速している。7月5日には、政策金利を2会合連続で0.5ポイント引き上げ、1.35%とした。これほど急速な利上げは28年ぶり。コロナ禍からのリバウンド需要、世界的な供給制約、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰で強まるインフレを退治する狙いだ。
しかし、市民の台所事情は厳しい。シドニーではガソリン価格が史上最高水準の1リットル=2豪ドル(約185円)で高止まりし、電気・ガス料金も上昇。頻発する洪水災害で、地元産の食肉や青果も値上がりしている。3月期の消費者物価指数(CPI)は前年同期比5.1%上昇と、インフレ目標の2~3%を上回る。
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週刊エコノミスト
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