《今週のポイント》米・消費者物価指数(8月10日)=窪谷浩
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総合指数は前年同月比で低下へ=窪谷浩
8月10日に米国で7月の消費者物価指数(CPI)が公表される。6月の総合指数はインフレに歯止めが掛かっていない状況を示したが、当月はピークアウトを確認できるか注目される。
6月を振り返ると、総合指数は前年同月比9.1%と1981年11月以来およそ40年半ぶりの水準となった。一方、物価の基調を示すエネルギーと食料品を除いたコア指数は同5.9%と、こちらは3月の同6.5%をピークに3カ月連続の低下となった。
CPIの内訳をみると、ウクライナ侵攻に伴うエネルギー、食料品価格の上昇などを受けて、エネルギー価格が同41.6%と80年4月以来、食料品価格が同10.4%と81年2月以来の水準となって総合指数を押し上げた。また、コア指数部分では半導体不足に伴う減産の影響で新車価格が同11.4%と2ケタの伸びを維持したほか、住宅価格の上昇を背景にCPIのおよそ3割を占める住居費が同5.6%と91年2月以来の水準と…
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週刊エコノミスト
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