経済・企業深層真相

ソニーの米企業買収を悔しがる連邦取引委の意外なトラウマとは?

 ソニーグループ(G)傘下に入った米人気ゲーム会社をめぐり、「米連邦取引委員会(FTC)が悔しがっている」との見方が業界で広がっている。ゲーム会社とはソニーGが7月19日に約37億ドル(約5030億円)で買収を完了したと発表したバンジー社だ。今回の買収はその額の大きさが話題となったが、もう一つ、独占禁止法に抵触する可能性があるとしてFTCが調査に乗り出していたことも注目を集めた。

 バンジーは「デスティニー」シリーズなど世界的人気ゲームの版元だが、買収によってそれらゲームが、ソニーのゲーム機でしか遊べなくなることをFTCが問題視したといわれる。結局、買収は認められたが、FTCは今もソニーによる買収を否定的に捉えているようだ。というのも、「人気キャラクター『スパイダーマン』をソニーに奪われたというトラウマがあるからだ」(業界関係者)。

残り198文字(全文568文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事