《NY市場》秋に向けての需給要因が次のハードルに=堀古英司
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今年の米国株式相場はインフレ懸念からくる金融引き締めに対する警戒感、そして金融引き締めが経済を腰折れさせる懸念から大きく下落してきた。しかしインフレの先行指標は春以降ピークアウトを示し、2022年4〜6月決算を見る限り、景気減速から来る企業決算への影響も最小限に収まりそうだ。ウクライナ問題はくすぶるものの、株式市場への逆風は弱まりつつあるといえる。
このようにファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の問題が改善に向かう一方で、次のハードルになると見られるのは秋に向けての需給要因だ。米国では税制上、キャピタルゲイン・ロスの損益通算が認められており、年初来大きな含み損が出ていると想定されることから、節税絡みの売りが待ち構える展開が予想される。ファンダメンタルズの改善を受けて、下値はサポートされるだろうが、本格的に上昇していくには、強い買いエネルギ…
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週刊エコノミスト
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