「プーチンはラスコーリニコフ」説の背景にロシア正教分離派が潜む=桑子かつ代
有料記事
ロシアの文豪ドストエフスキーの「罪と罰」は世界各国で翻訳され、日本でも幅広く読まれている。大正時代から著名なロシア文学者の翻訳が続くほか、過去には手塚治虫や大島弓子氏などの漫画、テレビドラマにもなり、人気が絶えない。
「罪と罰」は、貧しい元大学生ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフが悪名高い金貸しの老婆とその娘を惨殺し、社会全体の利益のために自分の殺人を正当化する妄想に苦しみ、家計を助けるために身を売る少女と出会い、最終的には自分の罪を告白してシベリア流刑となるという内容だ。
残り1063文字(全文1306文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める