国際・政治

「プーチンはラスコーリニコフ」説の背景にロシア正教分離派が潜む=桑子かつ代

ドストエフスキー博物館に展示されている手塚治虫の「罪と罰」と解説(ロシア・サンクトペテルブルク)
ドストエフスキー博物館に展示されている手塚治虫の「罪と罰」と解説(ロシア・サンクトペテルブルク)

 ロシアの文豪ドストエフスキーの「罪と罰」は世界各国で翻訳され、日本でも幅広く読まれている。大正時代から著名なロシア文学者の翻訳が続くほか、過去には手塚治虫や大島弓子氏などの漫画、テレビドラマにもなり、人気が絶えない。

 「罪と罰」は、貧しい元大学生ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフが悪名高い金貸しの老婆とその娘を惨殺し、社会全体の利益のために自分の殺人を正当化する妄想に苦しみ、家計を助けるために身を売る少女と出会い、最終的には自分の罪を告白してシベリア流刑となるという内容だ。

残り1063文字(全文1306文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事