《今週のポイント》米国小売売上高(9月15日) 窪谷浩
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インフレと金融政策の影響見極め
9月15日に米国で8月の小売売上高が発表される。インフレに伴う実質購買力の低下や政策金利の引き上げに伴う個人消費の影響が注目される。
7月の結果を振り返ると、飲食店を含めた小売売上高は前月比横ばいと前月の同0.8%増から大幅に低下、市場予想の同0.1%増も下回った。
中身をみると、ガソリン価格の下落でガソリンスタンドの売上高が同1.8%減となったほか、半導体不足の影響もあって自動車・自動車部品が同1.6%減となり全体を押し下げた。
一方、アマゾンが毎年開催する安売りイベント「プライムデー」セールの効果もあり、オンラインを含む無店舗販売が同2.7%増と大幅な伸びとなった。さらに、国内総生産(GDP)の個人消費と連動性の高い自動車やガソリンスタンドなどを除いたコアは同0.8%増と前月の同0.7%増に続き堅調な伸びを維持した。
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週刊エコノミスト
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