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経済・企業 EV&電池 世界戦

「目指すのは社会インフラシステムのIT企業だ」小間裕康・フォロフライ社長

 商用EV(電気自動車)で業界の常識を覆す低価格を実現した京都大学発のベンチャー「フォロフライ」の小間裕康社長に聞いた。(聞き手=土方細秩子・ジャーナリスト)

380万円で300キロ

 商用車のEV開発を始めたきっかけは、2016年にパリモーターショーで発表した国産EVスポーツカー「GLM G4」だ。生産した会社、GLMは京都大学の「ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー」から発足した「京都電気自動車プロジェクト」の延長として生まれた。

 このとき先端技術を組み込んだスポーツカー開発に携わったことで、提携や生産協力など100社近い企業との関係が生まれた。その人脈を生かしてスポーツカーのようなニッチではなくマスマーケットに参入するために、商用車のEV化に着手することになった。

 21年10月に「F1VAN」という1トンの商用バンを物流会社SBSホールディングスに1万台納入する契約を交わした。これを報道で「中国製EVを輸入」と紹介されることには違和感を覚えている。

 パートナーに選んだ東風小康汽車は日産自動車・ルノー・三菱自動車のアライアンスとも提携してガソリンの商用バンを製作していた企業だ。今回、ベー…

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