《NY市場》長期金利の安定で米国株は底を打つ 武井章浩
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米主要大型株で構成されるS&P500指数は9月下旬に、年初来の安値を更新した。8月の消費者物価指数が市場の期待に反し、高水準の物価を示したことと、米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後、インフレ抑制のためには、景気が後退したとしても、金融引き締めを継続する姿勢を明確に示したことが、株価の下落を招いたといえる。
今後の株式相場を左右するのは、12年ぶりに一時4%手前まで上昇した米国の長期金利の動向だとみている。利上げにより米国経済が減速し、インフレ圧力低下につながれば、長期国債の利回りがこの先上昇する余地は限られると考えられる。
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週刊エコノミスト
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