景気減速局面でも堅調な企業は? 仲村幸浩
有料記事
>>表の拡大はこちら
世界経済が後退、減速している。実体経済が今後さらに落ち込むことが想定される中、景気減速局面でも堅調な業績銘柄に着目したい。
そこで、今回は中国人民元や中国株の急落が発端となった「①チャイナショック(2015年8月〜16年6月)」および、米国と中国との間で起きた関税上乗せの応酬があった「②米中貿易戦争(18年11月〜20年3月)」の両期間においても良好な業績を上げた企業を紹介する。
具体的なスクリーニング条件は下記の通りだ。
①決算期が2〜6月の企業
②16年2〜6月期が増収・営業増益
③19年2〜6月期および20年2〜6月期が2期ともに増収・営業増益
④23年2〜6月期予想が増収・営業増益
⑤年初来(22年)日次平均出来高が10万株以上
⑥22年9月30日時点の時価総額が100億円以上
スクリーニングの結果、東京証券取引所に上場する企業3828社(9月30日時点)のうち、100近くの企業が該当した。景気動向に左右されにくいセクター・テーマが多く入った。
IT・DX(デジタルトランスフォーメーション)関連は、これまでの日銀短観のソフトウエア投資の動向が示唆するように企業のIT投資は景気の先行き不透明感にかかわらず旺盛だ。
野村総合研究所はこのテーマ分野において筆頭格。システム企画・開発からコンサルまで一気通貫で顧客のDXを支援できる点が強みだ。オービックもテーマ…
残り623文字(全文1223文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める