《今週のポイント》ECB政策理事会(10月27日) 高山武士
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景気判断に注目
欧州中央銀行(ECB)は10月27日に政策理事会を開催し、金融政策方針を決定する。インフレ率は9月時点で約10%まで急加速しており、いまだピークアウトの兆しがない。ECBは、高インフレが続くことによる期待インフレの上振れや賃金と物価が相互に上昇するリスクを深刻に捉え、タカ派姿勢を強めている。
今年7月に0.50%の利上げを開始しマイナス金利を脱却、その後9月には0.75%の大幅利上げに踏み切った。景気よりも物価安定を重視する姿勢は米連邦準備制度理事会(FRB)とも共通するが、欧州はエネルギー危機によるスタグフレーション(インフレと景気後退の併存)懸念や域内の金利差拡大(分断化)リスクも大きい。
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週刊エコノミスト
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