《今週のポイント》9月の毎月勤労統計調査(11月8日) 上野剛志
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実質賃金に押し下げ圧力
物価の上昇が加速するにつれて賃金動向への注目も高まる中、11月8日に厚生労働省から9月の毎月勤労統計調査(速報)が公表される。同調査では、名目賃金に加え、実質賃金や労働時間などが調査の対象とされている。
8月(速報)の状況を確認すると、名目賃金(現金給与総額)は前年比1.7%増と8カ月連続で1%台の伸びを維持している。業種別では、飲食・宿泊サービス(同10.2%増)、運輸・郵便(同5.2%増)などの上昇が目立つ。特に飲食・宿泊サービスでは実労働時間が大幅に伸びていることから、コロナ禍からの経済活動再開の流れが続いていることが賃金の押し上げに寄与している状況がうかが…
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週刊エコノミスト
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