《東京市場》底堅い原油相場、石油・商社に恩恵 藤戸則弘
有料記事
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、11月から日量200万バレルの減産を実施する方針を打ち出した。世界的な景気減速に伴う原油需要減に対抗する措置である。
米ニューヨークWTI原油先物価格は、ウクライナ戦争勃発直後の3月7日に1バレル=130.5ドルの高値を付ける局面もあったが、その後は世界的な景気減速を受けて9月26日には一時76.2ドルと80ドル割れまで下落した。OPECにおいて指導的な立場にあるサウジアラビアは、膨大な石油収入の一方で「脱石油政策」を進めており、巨大な石油精製・石油化学コンビナート建設や、高速鉄道、空港などのインフラ投資にまい進している。中でも、北西の砂漠に建設中の「直線型高層スマートシティー・NEOM」は壮大な未来都市で、総工費は約5000億ドル(73.5兆円)に達する。…
残り563文字(全文938文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める