日銀新総裁「10月内示案」見送りの背景に「すぐ円高」の観測
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来春就任する次期日銀総裁の国会同意人事を10月に内示する案が検討されていたが、見送られた。そもそも黒田東彦総裁=写真=の後任が絞り込まれていないのが理由だが、6月以降円安誘導発言を繰り返す黒田氏を実質無力化させ、支持率が低迷する岸田文雄政権の挽回策として政府・与党の一部で検討されていた。
ただ、米中欧経済の先行きが不透明で、米利上げの反動で世界的な株安が始まり、「円高に転じるのは時間の問題」(与党筋)。円安是正で日銀が早期の金利引…
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週刊エコノミスト
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