《ドル・円》年末に向けドル高・円安に戻る 佐々木融
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10月の米消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことを受け、ドルは大きく売られた。ただ、これまでドルとの相関が強かった先物市場が織り込む利上げ期待の後退度合いに比べると、ドルの下落度合いは非常に大きく、過去数カ月間の相関関係は大きく崩れた。ドルの上昇トレンドは1年半も続いており、ポジション調整によるドル売りがドルの下落幅を大きくした可能性は高い。
今後、ドルの動きはどちらに向かうか。ドルが強くなる時のパターンは、①リスクオフ、②利上げ期待の高まり、③米国経済独り勝ち──だ。逆にドルが下落トレンド入りする条件は、これらと反対の動きということになる。つまり、特に米国だけが突出することなく、世界全体が緩やかな景気回復基調をたどる一方、利上げ打ち止め期待が高まる時だ。
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週刊エコノミスト
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