経済・企業

エネルギー高騰 電気は?ガソリンは? 江藤諒/橋爪吉博

 電気・ガス、ガソリン価格の高騰は家計や企業を直撃しそうだ。

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電気料金は補助金なければ過去最高 江藤諒

 2022年度の電気・都市ガス料金は、化石燃料価格の高騰や円安の影響などで大きく上昇する。23年度はどうなるのか試算してみた。試算の前提として、ドル・円の為替レートを1ドル=137.5円。化石燃料輸入価格は、原油が1バレル=114ドル、液化天然ガス(LNG)が英国熱量単位100万BTU(27立方メートル)=17.3ドル、一般炭(石炭火力用)は1トン=288ドルと想定した。

 また、16年4月の電力小売り全面自由化以前から維持されている家庭用の低圧規制料金に関して、燃料費調整制度による調整額がすでに上限に達しており、23年4月以降は上限が上方修正されると想定している。さらに23年1月から電力・都市ガス料金に補助金が導入される。政府は23年9月に補助金を縮小するとしているが、化石燃料輸入価格が高止まり、補助金が維持される可能性もある。

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