《東京市場》世界マネーは米国一極集中から日本株へ 秋野充成
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10月の米国消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比7.7%)が市場予測を下回り、「インフレは頭打ち」を前提に弱気相場が終わるのかどうか。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が0.5%にとどまれば、マーケットは金利上昇局面の終了と受け止める。
米アトランタ連銀が公表している「GDPナウ」(米国内総生産〈GDP〉の予想値)によれば、足元の年率換算成長率は4%を超えており、2四半期連続のプラス成長となりそうだ。株式市場にとっては、最良な状態とみることができる。
実際、株価は強い。ニューヨーク・ダウは8月16日高値の3万4152ドルを超え3万4194ドル(11月23日)を付けた。9月30日に付けた安値(2万8725ドル)から19%高の高値で推移している。一方、ナスダック総合指数は、10月14日の安値からの上昇率が9%と上値は重い。米著名ハイテク企業を集めた「FANGプラス指数」は、コロナ禍で急上昇した後に今年春以降の利上げ局面では急落し、足元では直近の安…
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週刊エコノミスト
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