《長期金利》年末に金利上昇一服 徳勝礼子
有料記事
米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースの減速とともに、米国では10年国債金利が4%超でピークアウトしたという見方が強まっている。消費者物価指数(CPI)や景気指標自体も先行してピークを付けたことがようやく確認された。だが、それ以上に今年積み上げた債券売り持ちポジションを年末に向けて解消する動きが金利低下をサポートしているように見える。
米国以外の主要国では、11月に利上げペースを速めた中央銀行もあるが、それらの国でも長期金利はピークアウトした米国債金利に連動する要素が強くなっている。英国やニュージーランドの中央銀行は、1回の利上げを0.75%に引き上げたが、引き上げ直後は金利が上昇しても1週間程度で再び低下している。やはりポジション解消の要素がありそうだ。
残り150文字(全文486文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める