《今週のポイント》日銀短観12月調査(12月14日)上野剛志
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値上げの勢いは強まるか
物価上昇による家計の負担が高まるなか、12月14日に公表される日銀短観12月調査では、仕入れ・販売価格判断DIの動向が注目される。前回9月調査では、資源高や円安を受けて、大企業製造業の仕入れ価格判断DI(上昇の度合いを示す)が1974年5月調査以来の高水準を維持。仕入れコスト増加分の価格転嫁が進められたことで、販売価格判断DI(同)も80年5月調査以来の歴史的な水準に上昇した。
最近も円安が進んだことで輸入物価は極めて高い水準で推移している。仕入れ価格がどの程度上昇し、先行きにかけてどの程度の価格転嫁が見込まれているのかという点は、今後の物価上昇の持続性を占う重要な手がかりとなる。
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週刊エコノミスト
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