《長期金利》一進一退だが次第に低下 小玉祐一
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米長期金利の上昇トレンドが一服するなど、国際金融市場は米国の金融政策の潮目の変化を織り込むフェーズに入りつつあるようにみえる。
2023年の年初以降、米国景気は後退局面への突入が秒読み段階になる展開が予想される。米国の消費者物価指数は、供給制約の緩和が財価格に、住宅価格下落がサービス価格に波及することで、鈍化傾向が明確になろう。利上げは23年3月で打ち止めとみる。
日本の物価上昇圧力も、23年央にかけてピークアウトに向かうと予想される。既に原油相場は軟調な推移に転じている。ドル・円相場が再び1ドル=150円を目指す展開も考えにくい。年明け以降、政府の物価対策も強化される。世界的に景気がさえない推移となる中、日銀の金融政策修正観測も沈静化に向かうだろう。
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週刊エコノミスト
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