《NY市場》1~2月発表の23年業績見通しが焦点 橋本真拓
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米国のインフレはピークアウトしつつある。景気減速を受け、モノやエネルギーのインフレはすでに鈍化している。サービスのインフレは、賃金上昇の影響でしばらく高止まりが予想されるが、大部分を占める住居費は金融引き締めの影響でやがて下落するだろう。市場参加者の間でインフレへの楽観的な見方が台頭し、2023年春から半ばにかけての利上げ停止が期待されている。
今後の株式市場の焦点は、企業業績と景気減速の程度に移ると見ている。すでに大手銀行やクレジットカード会社は消費の伸びがピークを付けたと言及しているほか、ITセクターを中心にレイオフ(一時解雇)が広がっている。多くの米国企業が23年1~2月の決算発表シーズンで、23年の業績見通しを発表するが、それが大きく下振れれば、22年に付けた株価の下値を23年上半期に試す可能性を警戒している。
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週刊エコノミスト
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