《今週のポイント》米・中古住宅販売件数(12月21日)窪谷浩
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金利上昇などで減少継続の見通し
12月21日に米国で11月の中古住宅販売件数が発表される。当指標は全米不動産協会(NAR)が発表する中古住宅販売契約の受け渡し段階の統計であり、住宅販売件数の9割程度を占めることから、住宅市場の動向を見る上で重要だ。
10月の結果を振り返ると、季節調整済みの年率換算で前月比5.9%減の443万件と9カ月連続の減少となった。また、9カ月間の減少幅は206万件と1999年の統計開始以来最大の落ち込みとなっている。
一方、中古住宅の販売在庫件数と販売件数を比較した在庫月数は3.3カ月と、統計開始以来最低となった2022年1月の1.6カ月から大幅に増加し、20年6月以来の水準となった。中古住宅販売件数の減少や在庫月数の増加は中古住宅に対する需要が低下していることを示している。
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週刊エコノミスト
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