位川一郎/市川明代
有料記事
編集部から
防衛費増額の財源をめぐる税制改正論議は、法人税、所得税、たばこ税の三つを増税することで決着した。法人税と所得税には強い反発があったが、たばこ税だけは「無風」だったようだ。初めから異論が出にくいのを見越して増税候補に選んだのだろう。
たばこを吸い始めて40年以上になる。健康被害は承知しているし、周囲に迷惑をかけたことがあるという反省もある。たばこ増税には次第に慣れ、この先も受け入れるしかないと思うようになった。
だが、今回は別だ。子育て支援や医療に充てるなら分かるが、防衛費に回すのは納得しがたい。そもそも、防衛費増の必要性について議論が足りない。
残り832文字(全文1113文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める