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投資・運用 インド新興国経済

「10年で3倍」インド株にETFで投資する 向山勇

 経済発展とともに右肩上がりを続けるインドの株価指数。株価指数に連動するETF(上場投信)なら手軽にリターンが狙える。

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 成長するインドの勢いを取り込み、手軽にリターンを狙うならば、インドの株価指数に連動するETFが一つの選択肢になるだろう。

 ネット証券で投資が可能なインド株ETFには主に8本がある(表1)。上場市場で区分すると、東京、香港、シンガポール、ニューヨークの4グループとなる。それぞれのETFは、上場市場の現地通貨建てになるためインド株の値動きとともに為替の影響を受けることになるから注意が必要だ。

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 具体的に見てみよう。「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信」は、インドの代表的な株価指数S&P CNXニフティ指数に連動するETFだ。8本の中では唯一、東京証券取引所に上場されているETFで株価も円建てで表示されるためわかりやすいのがメリットだ。

 S&P CNXニフティ指数はインドのナショナル証券取引所に上場している銘柄のうち各セクターを代表する50銘柄を対象とした指数で、インドを代表する企業で構成された株価指数といえる。インド経済の発展とともに株価指数も右肩上がりで上昇を続けており、10年前と比較すると約3倍になっている。

「iシェアーズ MSCIインディア」はMSCIインディア指数に連動するETFだ。MSCIインディア指数は、インド株式市場全体の85%をカバーする指数である。S&P CNXニフティ指数を日経平均株価とすれば、MSCIインディア指数は東証株価指数的な存在といえる。こちらの指数も上昇しており、10年前と比較すると指数は3倍強になっており、S&P CNXニフティ指数とMSCIインディア指数は遜色がないリターンが期待できるといえる。

「ヴァンエック・ベクトル・インド小型株ETF」は小型株で構成されるマーケット・べクトル・インド小型株指数に連動するETFだが、過去の騰落率を見ると、前述の二つの指数と比較して大きく見劣りするため、新興国への投資というリスクを上回るリターンを期待するのは難しそうだ。

「DirexionデイリーMSCIインド株ブル2倍ETF」はMSCIインディア指数に連動するETFだが、指数の200%のパフォーマンスに連動する点に注意が必要だ。仮に指数が10%上昇すると20%の上昇が期待できる一方、相場が上下を繰り返すと資産が徐々に目減りしてしまう可能性がある。短期投資で高いリターンを狙うにはいいが、長期投資には向かないことは知ってお…

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