資源・エネルギー深層真相

LNG調達でオマーンと契約 手を切ったカタールに中国進出

 西村康稔経済産業相は2022年12月、オマーンを訪問し、同相立ち会いのもと、日本企業が液化天然ガス(LNG)長期購入契約に調印した。JERA、伊藤忠商事、三井物産が25年から10年間、合計で年200万トン超を購入するという。その一方で浮き彫りとなったのが、JERAが21年に断行したカタールとのLNG長期契約解消の痛手だ。

 エネルギー業界では、アラビア石油権益延長失敗、イラン・アザデガン油田開発撤退と合わせて、カタール契約解消は「3大失敗」ともいわれる。オマーン全体のLNG年産量が約1000万トン。これに対しカタールは年1億トンで、JERAはカタールから年550万トンを購入していた。

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