G7前に岸田首相が気をもむカキ養殖由来の漂着プラごみ
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冬に旬を迎えるカキ。最大養殖地である広島の海で、カキ養殖を巡る社会問題がある。それが「カキパイプ」(カキ管)と呼ばれるストロー状のプラスチック(ポリエチレン)製品の漂着ごみだ。このカキパイプに広島県地盤の岸田文雄首相が気をもんでいる。5月に予定されている主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地が広島だからだ。
カキパイプはカキ稚貝が付着するホタテ貝殻同士の間隔を保つために使用されるが、破損して流出し、瀬戸内海の各地に漂着してしまう。プラ製なので分解されず、魚がのみ込む可能性もある。海外メディアも多く集まるG7の晴れ舞台で、問題が発信されては面目がつぶれる。「『サミットまでに何とかしろ』と、首相から水産庁にじかに苦情が入る」(政府関係者)。
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週刊エコノミスト
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