《原油》大幅減産で70~80ドル台での推移 柴田明夫
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米ニューヨークWTI原油(期近)は2月に入り一旦売られ、1バレル=70ドル台前半まで下げたものの、その後は同後半まで買い戻されるなど、上値が重くなっている。2月3日に発表された1月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方から、ドルが買われ原油相場の圧迫材料になった。ただし、中国の石油需要回復の期待も高まっている。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は2月1日、各国の生産状況や市場動向を点検する共同閣僚監視委員会を開催し、現行の原油生産計画を維持する方針を確認した。昨年10月の閣僚級会合では、同11月から日量200万バレルの大幅減産実施で合意しており、12月の会合でもこの方針を踏襲した。次回の閣僚級会合は6月だが、OPECプラスは、状況に合わせていつでも生産量を調…
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週刊エコノミスト
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