ロサンゼルス市警のロボット犬導入で意見対立 土方細秩子
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ロボットに警察犬が務まるのか。ロサンゼルス市警が「ロボット犬」の導入をめぐり、市議会も巻き込んで紛糾している。ロボット犬を製作したのはボストンダイナミクス社で、導入を促すためにいくつかの自治体に寄付し、実験運用が行われている。最初に導入したのはニューヨーク市とサンフランシスコ市だが、ニューヨークでは早々に市民からの猛反発があり返却された。
ロサンゼルス市警への寄付は今年に入り行われ、捜査活動に利用すべきかで意見が対立している。反対意見の多くは「ロボットを導入することで警察が軍隊化する」「ロボットが追跡などで人に危害を加える恐れがある」というものだ。一方で賛成意見は、「人が行うには危険な任務、例えば有毒ガスが充満する中での捜索活動などに利用できる」などがあり、中には警察犬の利用は動物虐待にあたるので、ロボット犬が本物の犬の役割を分担…
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週刊エコノミスト
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