経済・企業

《ボルボ》小型SUVタイプで日本のEV市場を攻める(編集部)

ボルボの日本法人では昨年、EVの販売が好調で、EV比率は5.7%に上昇(C40リチャージ) 同社提供
ボルボの日本法人では昨年、EVの販売が好調で、EV比率は5.7%に上昇(C40リチャージ) 同社提供

 ボルボは今年、日本で電気自動車(EV)販売の攻めに出る。

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 スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが日本市場で、電気自動車(EV)の販売を強化する。今年の夏以降に、SUV(スポーツタイプ多目的車)タイプの小型EVを投入するほか、今年4月にEV専門店舗を開く。ボルボでは、今年、日本の高級車市場でEV化が急速に進むと見ており、需要に応える。

 ボルボが投入するのは、「Bセグメント」と呼ばれる小型のSUV。日本法人ボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長によると、「アウディのQ2(全長4200ミリ×全幅1795ミリ×全高1520ミリ)くらいのサイズ」になるという。このクラスの小型EVは、アウディを含め、ライバルの欧州系メーカーはラインアップしていない。道が狭く、駐車場の制約がある都心部の消費者を中心にニーズがあると見ている。値段も、同社の既存EVである「C40リチャージ(600万円台)」などより低く設定する。

 発売と同時に、サブスクリプション(課金)プログラムも導入する。頭金は不要で、対人・対物や車両保険、税金も含め、毎月一定額の支払い(10万円台の見込み)で利用できるようにすることで、ボルボに乗ったことがない若い層も開拓したい考えだ。

 4月には東京・青山に、EV専門店舗「スタジオ東京」を開設する。スタッフは車の販売は行わず、商品のほかボルボのサ…

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週刊エコノミスト

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