《東京市場》資本効率の改善加速で一段高も 三井郁男
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日本の株式市場は国内外投資家の注目度が高くない状況が続き、米長期金利が4%に近づく警戒感が広がった。日経平均株価は2万7000円割れも意識されたが、その後はじわじわと株価上昇が続いている。
日経平均は上値が重くなる2万8000円を超え、東証株価指数(TOPIX)は2021年9月以降に跳ね返された2100ポイントを明確に超える水準が射程に入り、上昇の機運が高まっている。
日銀の次期総裁に提示された植田和男氏は国会での所信聴取で、拙速な金融政策の変更はしないと述べた。市場が懸念した早期引き締めは少し先となり、正常化に時間をかける方針を示したことで、政策の不透明感は後退した。
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週刊エコノミスト
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