経済・企業THE MARKET

《東京市場》戦争長期化による資源高で商社に評価 藤戸則弘

 ウクライナ戦争は長期消耗戦の様相を見せている。欧米のウクライナへの兵器供与は、主力戦車や長距離地対地ミサイルなど、次第に制限がなくなりつつある。一方、ロシア側も、ウクライナ東部のドネツク州、ルガンスク州などの占領地確保に必死で、プーチン大統領は不退転の決意を見せている。このままでは、「イラン・イラク戦争」(1980~88年)と同様な、長期消耗戦となる恐れが台頭している。

 幸いなことに、今年の欧州は異常な暖冬で、昨年8月には1メガワット時=342.0ユーロまで暴騰した欧州天然ガス先物価格は、足元で50ユーロ割れまで急落している。一方、米ニューヨークWTI原油先物価格は、昨年3月の1バレル=130.5ドルの異常値から下落したものの、「OPEC(石油輸出国機構)プラス」の機動的減産もあって、70~80ドル程度の往来相場に終始している。今年は異常な暖冬という天候要因から…

残り543文字(全文930文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月28日号

東証再編1年 日本株の大逆襲18 大日本印刷、カナデン…… 本気出し始めた低PBR株 ■安藤 大介21 60年ぶり大改革の東証再編 「骨抜き」批判についに本腰 ■編集部23 スクリーニングで探す 株主還元が期待できそうな120銘柄26 プライム経過措置 適用企業の8割が基準未達 スタンダード移行の救 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事