《東京市場》戦争長期化による資源高で商社に評価 藤戸則弘
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ウクライナ戦争は長期消耗戦の様相を見せている。欧米のウクライナへの兵器供与は、主力戦車や長距離地対地ミサイルなど、次第に制限がなくなりつつある。一方、ロシア側も、ウクライナ東部のドネツク州、ルガンスク州などの占領地確保に必死で、プーチン大統領は不退転の決意を見せている。このままでは、「イラン・イラク戦争」(1980~88年)と同様な、長期消耗戦となる恐れが台頭している。
幸いなことに、今年の欧州は異常な暖冬で、昨年8月には1メガワット時=342.0ユーロまで暴騰した欧州天然ガス先物価格は、足元で50ユーロ割れまで急落している。一方、米ニューヨークWTI原油先物価格は、昨年3月の1バレル=130.5ドルの異常値から下落したものの、「OPEC(石油輸出国機構)プラス」の機動的減産もあって、70~80ドル程度の往来相場に終始している。今年は異常な暖冬という天候要因から…
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週刊エコノミスト
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