インタビュー「投資の成功体験を」清明祐子マネックス証券社長
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NISA(少額投資非課税制度)の大幅拡充で、金融機関に追い風が吹いている。有力な口座開設先であるネット証券のトップに、新NISAの評価などを聞いた。(聞き手=加藤結花・編集部)
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── 新NISAの評価は。
■国民の長期目線での資産形成という目的でいえば、非常に素晴らしい制度になっている。日本は個人の金融資産は多いが、半数以上が現預金で占められ、株式等や投資信託の構成割合は1割台にとどまっている。低金利の時代においては、資産運用を行っていかなければ資産はなかなか増えない。長期的な投資によって、利息が利息を生む複利効果のメリットを享受することができる。
── 顧客の新NISAへの期待を感じるか。
■全国のマネックス証券口座開設者を対象に「投資に関する意識調査」を実施し、NISAの制度改正内容の満足度について聞いたところ、「満足している」とする回答が約8割という高い数字が出た。20年以上金融業界にいるが、新NISAのようにこれだけ多くの人にメリットがあり、期待の大きい制度は初めてだ。投資の機運が高まっており、業界にとって非常に強い追い風になっている。
一方で新NISAでは、投資枠の拡充や制度の恒久化により運用の自由度が高まったことで、投資する人たちに金融に関する正しい知識、リテラシーが必要になってくる。金融機関として使命感を感じており、寄り添いながらもバイアスのかかっていない制度の説明や金融商品に関する情報提供などを進めていくつもりだ。
約8割が新制度に満足
── マネックス証券の強みは。
■日本株(単元株)、米国株、投資信託といった通常の商品を、購入手数料の負担なく提供しているほか、日本株においては、100株単位といった単元株取引だけではなく1株単位で購入できる「ワン株」(単元未満株)というサービスがある。また、投資信託の積み立てに利用するとポイント…
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週刊エコノミスト
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