教養・歴史

バブルが別の顔でやってくる前に語り継ごう

「それは単なる過去ではなく、今につながっているという思いから」。1980年代後半に始まったバブル経済を題材にした『真珠とダイヤモンド』執筆のきっかけを作家の桐野夏生さんは、こう語る。51年生まれの桐野さんはバブル世代だが、その恩恵とは無縁だったと自身を振り返る。

>>特集「バブル世代vsデフレ世代」はこちら

 バブルは好景気を意味しない。金余りによる株式や不動産といった特定の資産価格の実態と乖離(かいり)した価格の上昇である。それは持続不可能なことは、バブルそのものが示している。

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